歯周病治療

歯周病は早期発見と
適切な治療が大切です

歯周病はお口の中で発生した歯垢によって起こる感染症です。歯垢は細菌が集合したもので、ネバネバしているので歯面に張り付いて取りにくくなります。歯周病は悪化すると治療しにくいので、できるだけ早期に発見して早めに適切な対処をすることが重要です。状態確認のためにもぜひ一度当院にお越しください。

歯周病から全身疾患に
繋がる可能性もあります

歯周病は細菌によって歯周組織に炎症が起きている状態です。そして歯肉には血管が通っており、そこから全身に歯周病菌が運ばれ、様々な悪影響を及ぼすことが明らかになっています。つまり、歯を守るための歯周病治療が、全身の健康を守ることにつながるというわけです。

歯周病になる原因

細菌

歯周病はお口の中の細菌によって発症する疾患です。そのため、お口のケアが不足して環境が荒れると、発症や進行しやすくなります。これを踏まえて、毎日丁寧にセルフケアをすることや、定期的に歯科医院でプロケアを受けるようにしましょう。
環境要因

歯周病は感染症なので、疲労やストレス、好ましくない生活習慣などで免疫力が低下すると危険性が増します。また、喫煙も歯周病を悪化させます。そのため、日々の健康管理や休養、食生活のバランスを整えることや睡眠の質を上げることなどを心がけて、歯周病を予防しましょう。
全身的要因

糖尿病があると日常的に血糖値が高いことから、歯を支える歯槽骨の破壊が進みやすくなります。また、骨粗しょう症に罹患している場合も同様に顎の骨がダメージを受けます。このようにお口以外の要因でも歯周病が進行することがあるのです。

歯周病の進行段階

第一段階
歯肉炎

歯ぐきに炎症が起きて、赤く腫れている状態です。歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が3mm以内。ご自宅での丁寧なブラッシングを続けて、歯科医院で歯垢や歯石を取り除くことが大切です。
第二段階
軽度歯周炎

歯を磨いていると出血することがあります。歯周ポケットの深さは3mm以上～5mm以内です。歯周ポケットのなかに歯垢や歯石がたまりやすくなるので、除去する必要があります。
第三段階
中等度歯周炎

歯周ポケットが 5mm以上～7mm以内の状態です。歯槽骨にまで影響が及んでいるため、歯を押すと動揺が見られます。膿が溜まることもあり、口臭も強くなるのが特徴です。歯周ポケットの奥深くまで専用の機材でクリーニングし、状況次第では歯周外科手術をご提案することもあります。
第四段階
重度歯周炎

歯周ポケットは7mm以上です。歯根が露出してきて、食べ物を噛むことがほとんどできません。歯を押すと激しく動くようになり、最悪の場合歯が抜けることも考えられます。歯周組織を再生する治療法もご提案できますが、難しい場合は体の健康のためにも抜歯を検討する必要が出てきます。

歯周病の治療方法

01ブラッシング指導

歯周病は歯垢や歯石が原因となって発症、進行するので、毎日の歯磨きでお口をきれいにすることが治療や予防の基本です。当院ではわかりやすく丁寧なブラッシング指導を行っていますので、歯周病の予防と改善を目指す人はぜひご利用ください。
02スケーリング

歯石は歯周病を悪化させる要因ですが、家庭で行う歯磨きでは除去できません。そのため歯科医院でスケーリングの処置を受けることが重要です。スケーリングは、超音波スケーラーなどの専用機器を用いて行っています。
03SRP

SRPはスケーリング・ルートプレーニングの略称です。歯科医師、歯科衛生士がお口の状況を把握したうえで、歯周病の要因である歯垢や歯石を、歯周ポケット内や歯根の周辺まで、マイクロスコープを応用し、専用の器具を用いて除去します。ぜひ定期的にご利用ください。
04PMTC

PMTCは歯科医師や歯科衛生士が、プロの知識と専用機器を持って行うお口のクリーニングです。セルフケアでは落とせない汚れを一掃しますし、歯面を磨き上げるので汚れがつきにくくなります。治療や予防に役立ちますし、お口がきれいになる爽快感もあります。
05外科処置

歯周病が進行すると、ブラッシングの向上やスケーリングなどの基本治療だけでは効果が出にくくなります。そのため当院では、歯肉を切開せずにマイクロスコープで歯根を直接観察して、付着した歯垢や歯石を除去する外科処置を行います。